城に戻ると、父の元に行くように言われた

「急にお城を飛び出したりなんてしてごめんなさい、お父様」

「そうだな。皆に迷惑をかけるのは良くない、今後は慎むように。だが、モニカも急な縁談に驚いたのだろう」

「はい、、、」

「驚くのも無理はない。本当に急だったからなぁ。だが、私としてはこの縁談、双方の国の為だけではなく、モニカにとっても幸せな結婚になると思っている。そんなに政略結婚だとそんなに悲観的になることはないぞ」

「、、そうですね、まだお相手の方とお会いしていませんものね。そう言えばその方について伺う前に私飛び出してしまいました、、」

「そうだったな。相手はパルテナ王国第一王子ユリウス・ラ・パルテナ様だ」

「!!、、ユリ、ウス、さま?」
今日お会いしたユリウス様と同じ名前、、、


「どうした、モニカ?」
「い、いえ、なんでもありませんわ。あっ、そうです、お父様!私結婚までもう残された時間は少ないので、少し1人になる時間が欲しいのです。出来れば明日、外の空気を吸いながら城の周りを散歩したいのですが、お許し頂けませんか?」

「仕方がない、許可しよう。しかし、護衛はつけるぞ。まあ1人になりたいという事だから少し距離を保つよう伝えておく」

「ありがとうございます、お父様」


父との話も終わり、モニカは部屋に向かった