「……ん…。」






体の上に温かい重みを感じて、目が覚めた。







そっと、重みの方を見ると誰かの腕の様だ。








……………腕?






更に不思議に思い、腕の根の方へと視線をずらす。





そこには……







「っ!藤條さん……。」







光沢のある銀の髪で微かに顔を隠し、気持ち良さそうに眠る藤條さんがいた。








何で?昨日、私は…帰らなかったんだっけ?








そっと、昨日の事を思い出す。








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泉さんの声が聞こえ、パタンと閉まった扉。








藤條さんは私を抱えるのと逆の手でドアの鍵を閉める。









そして、そのまま私を放った。







「きゃっ!」






ボフッと柔らかい生地に体が沈む。







ベッドの上だった。