「お前……嘘だろ。」






「これは、驚いた。

天使ちゃんがマジで天使だったなんてね。」







その二人の声でまたざわめきを取り戻す。








今の私は嘘偽りの無い姿。







光沢のある金髪にサファイア色の瞳。








それを見て、皆が話してる。







そんな中、







「……おい。」






「っ!」






また!?




いつの間に来ていたのか、私を片手に抱えて歩き出す藤條さん。







「おーい!どこ行くんだよ?」







「……俺の部屋。

俺が出てくるまで、誰も近寄るな。」








そう答えて、カツカツと階段を上がっていく。








藤條さんが部屋に入って、ドアが閉まる直前。








「壊さないようにね~。」







と、泉さんの緩い声が聞こえた。