「じゃ、走るか。」







きっとこの中央道路はあと少しで彼らが通るだろう。







折角だし、その前に走ろう。







そう考えてバイクにキーを差して、メットをつけて、跨がる。








そして、







ブォン!ブォォォォンッ!








彼らの整備によって、もぬけの殻になった中央道路を走り抜けた。






─────────────



5分ほど走ったとき、後ろの方で何十台ものバイクの音がする。







フルフェイスのヘルメットのシールド越しにパッと見てみると、それはやっぱりバイクの大群だった。







前に向き直って、考える。