私が着地しようとしている場所を人が通る。






「危ないっ!」






ドサッ!






叫んだ瞬間、その人は咄嗟に両腕を広げて私を受け止めた。






「いってぇ…。」






下から、少し低い男の人の声。





見ると綺麗なターコイズブルーの髪をした人の上に馬乗りになっていた。








「ごめんなさい。」







謝りながら立ち上がって、その人に手を伸ばす。







彼は、私の手をひいて立ち上がった。







「アンタ…何で上から「てめぇっ!待てやぁ!」








その人が私に何かを聞こうとしたとき。







あのチェーンの男が階段を今度は駆け降りてくる。






こうしちゃ、いられん。






「助けていただいたのに大変恐縮ですが、先を急ぐので。」







そう告げて、その場を去ろうとした瞬間。







「こっち。」