―――――― “ブオォォオオン!!” 隼人さんと出会ってから1週間後。 家の前で待っていると、 再びあの音が聞こえてきた。 角からバイクが曲がってくる。 「すげーなお前! ジャストタイミングだな!」 僕の前で停まった隼人さんは、 ヘルメットを投げ渡してきた。 ジャストタイミングも何も・・ 正確な待ち合わせ時間を教えてもらっていなかったから、 ずっと待っていたんだけどな・・・。 あえてそれは伝えず、 また恐怖のバイクに跨がった。