敬介さんが操るバイクは、やがて・・あの最先端の音楽室があるビルへと停まった。 「ライブに向けての練習ですか?」 「いや、今日は和也くんに話があるからちょっと付き合ってよ。 もうすぐみんなも来るから。」 ・・・・僕に・・・話? なんだろう? 敬介さんの後ろに続いて、 久し振りに訪れるスタジオの中に入ると、 隅に置いてあったパイプ椅子を用意してくれたので腰掛けた。