中学3年生で大事な受験期に家族の死を目の当たりにしたにも関わらず、精神がおぼつかないまま高校受験に挑んだ。






さすがに第1志望を受けるほどの精神状態じゃなかったから、ワンランク下の高校にレベルを下げた。





結果は見事合格。



前日に頭に叩き込みまくった甲斐があった。







あの日を境に、親は私に対して無愛想になった。





両親の最愛する兄がいなくなり、馬鹿で取り柄もない私しかいなくなったからだ。




高校合格の時も、兄みたいに盛大なケーキなんてくれなくて、高校へ行っても頑張りなさいの一言だけだった。