トントン拍子に2人の通夜と葬式が終わり、まだ頭がぼーっとしたままお兄ちゃんの遺書を受け取った。 正確に言うと、お兄ちゃんと唯ちゃんの遺書だけど。 『唯と死ねるのが俺の本望です。この愛を永遠に閉じ込めておきたい。だから唯と死にます。さようなら。 暁斗』 『お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとう。こんな娘でごめんね。 唯』 遺書を読み終わった途端、破りたい衝動に駆られた。