いつか君に



新年度初日から担任が遅刻したとあっては大事件。


「くっそぉ!マジかよ初日からぁ!!」


時刻を確認するために左腕を見るが腕時計を付けるのを忘れたことに今更気がつく。


「あぁあっ!もぉっ!」


先程鞄に放り投げた携帯を取り出す。


通話中のままになっている画面に気がつく。


「もしもし?!何?!」


「何?!じゃないでしょ?!それが起こしてあげた人に対する態度なの?!」


「あーー!悪かったよ!ここんとこ立て込んでて寝てないんだってーー!!」

「それは私も同じでしょう?!職場の同僚なんだから!」

「....。そうでした。すみません。」

全力で走りながら謝るというなんとも滑稽な姿。


「今駅まで車で迎えに行くから走りなさいよ?!」


「くぅーー!助かる女神様ぁ!!」


「冗談行ってる場合じゃないでしょ。」

「悪かったってばぁーーー!」


「しっかりしてよねー?成沢センセ!」


そぉ言い捨てると乱暴に電話が切れた。