「やばいっ!マジでやばいっ!」
スーツのワイシャツに袖を通しネクタイを締める。
しかし、慌てているためネクタイは曲がりワイシャツの襟も折れ曲がっている。
デスクの鞄の中に通話中になったままの携帯を放り込む。
微かな声が聞こえていたが返事をしている暇もない。
「ちょっと?!起こしてあげたのになんなのよぉ?!」
洗面台で気持ちばかり寝癖を直し、顔を洗ったが曲がったままのネクタイには気付かない。
そのままリビングのキッチンに置いてあった食パン一枚を手に取り一人暮らしのアパートを出る。
駅まで
全力疾走だ。
