いつか君に




「恭子先生の言う通り、考え込んで答え出るような事でもないんだから。」



「そっすねぇ。。」



「また何かわかったら是非ご相談の方よろしくー♪」


ふざけ半分でその場を立ち去る瞳。



「あれくらいサッパリしてた方が悩まなくていいのかもなぁ。。」


嫌味を込めた小言が口からこぼれる。


「瞳先生前向きだから。」



ニコリと笑い座っていた椅子から立ち上がる恭子。



「あっ、何か呼び止めちゃってすみませんでした。」




「いえいえ、ただの思い過ごしだといいんですけどね。」



「ウチの女子も先生に色々とご迷惑かけてるみたいで。あんまり溜まり場にするなって言ってるんですけど居心地いいみたいで。」



「フフ、何にせよ学校に居心地いい場所があるっていうのは心強いですよ?私も楽しいですし、遊びに来がてら相談受けたりもしてますし。年齢的にも女性特有の体調の変化なんかもありますからね。」




「あんまり過ぎるようだったら容赦なく追い出してやってくださいね?支えと甘えがごっちゃになると困りますし。」



「成沢先生は生徒さん思いですよね。フフフ。」


クスッと笑いながら瞳のように彰をからかう。


「先生までやめてくださいよ。」



「でも本当に体調悪い生徒もいますから。そう言えば、先生のクラスにも。」



そぉ言われてピンと来た彰。



「あぁ、ウチのクラスの春野優香(はるのゆか)ですよね?」



「そぉ、春野さん、新学期始まってから体育の時間は毎時間私の所に来てて、ちょっと心配してます。本人は至って元気そうなんですけどね。」


「新学期始まってすぐに保護者の方から連絡あって、春休み中に体調崩したらしく少し長引いてるから運動は控えさせて欲しいって。まぁ最初だけたら単位にもそんな影響ないかなって思ってましたけどまだダメなのかな。」



「今度それとなく本人に聞いてみましょうか?男性の成沢先生より私の方が話しやすい内容かも知れませんし。」



「お願いできますか、そぉゆうの意外とデリケートですもんね。」


「意外と、じゃなくて結構デリケートだったりしますから、先生も発言に注意してくださいね?」


「はい、肝に命じておきます。」



「それじゃあ私も戻りますね。」



「ありがとうございました!」



恭子は軽く一礼して職員室を後にした。





「だよなぁ。。考えても答え出ないと分かっている事で悩むより他にも色々考えなくちゃならんこともあるもんなっ。」


深く深呼吸して席を立つ。