職員室のデスクで名簿を見つめながらうなだれていた彰。
「成沢先生?どうかしました?体調でも悪いんですか?」
隣から心配そうに覗き込む保険医が立っていた。
「えっ。。あぁすみません。大丈夫ですよ天野(あまの)先生。」
「そうですか?何か思いつめたような表情されていたので。。」
「あぁ、いえ、特には。」
「それならよかったです。早くも五月病かと。。」
ニヤつきながら意地の悪いことを言う。
「そんな、子どもたちと一緒にされてもなぁ。」
苦笑いを返す。
天野 恭子(きょうこ)
女性保険医。
生徒たちからは保健室のエンジェルと呼ばれ特に女子生徒たちからの信頼は厚い。
年齢も32歳と若めでお姉さん的存在であり、昼休みになると保健室は女子生徒たちの溜まり場になる程だった、
