「成沢君は相変わらず女子生徒から人気だねー。」
「丸山先生こそマルオなんて愛称で呼ばれちゃってるじゃないですか。」
「僕はナメられてるだけだよ!はははっ!」
「笑ってる場合なんですかそれ。」
「今の生徒たちは大人びてるからねぇ。実際の年齢よりも遥かに僕らに近く感じてしまうよね。」
「そうですか?まだまだやってる事も言ってる事もお子様に感じますけどねー。」
「もちろんそんな子が大半だしそれでいいんだけどね。中には色んな事情持ってる子もいるからねー。」
「色んな事情ですか。」
「その手の子はなかなか本音を見せてくれなかったりクラスに溶け込む事を拒んだり。一見見つけるのは簡単なんだけどそこからがねー。」
「うちのクラスにもいるのかなぁ。」
「時にとんでもない爆弾抱えて学校来てる生徒もいるから先生も気をつけてよー?」
「なんすかその爆弾って。」
「それがわからないから気をつけないとって話。」
「なるほど。何事もなければいいんですけどねー。」
2人は世間話をしながら職員室へと向かった。
爆弾。
丸山の比喩した通り嫌な予感は的中しこの3年A組に巻き起こる大事件。
今はまだ誰も知る由もない。
