「じゃあアプリの取り方だけ教えておくからよろしくー!」
「時間のある時にやっとくよ。変な事に悪用すんなよー?」
「しないってー。」
不機嫌そうに女子生徒が答える。
「んじゃあさっさと帰れよー。」
「はぁい、さよならー。」
生徒を教室に残し先に廊下に出る。
「成沢先生!」
後ろから声をかけられ振り向くと、隣のB組の担任を務める丸山雄大(まるやまゆうだい)がニヤニヤしながらこちらに手を振っていた。
丸山は彰の先輩であり年齢も35歳と他の教員と比べて歳も近いので相談事に乗ってもらったり、たまに飲みに行ったりする間柄だった。
非常にフレンドリーな教員で生徒からの人望も厚い。
その人気ぶりから一部の生意気な女子生徒達からは愛称として(マルオ)と呼ばれていた。
