いつか君に



何とか遅刻せずに済んだ彰。

バタバタと慌ただしく準備をしたり、朝礼を済ませ教室へと向かう。


教室のドアを開けると生徒達の視線が集まる。


「はい、おはよぉー。」

自然と着席し始める生徒たち。

教壇に立ち改めて挨拶をする。



「えー今年度三年A組の担任になった成沢です。よろしく。」



「よく知ってるのに先生。」



1人の生徒が笑いながらチャチャを入れる。



「コラコラ。一応形というものがあるだろう?新学年なんだし。」


「えーっと。今年は君達は受験の年って事で進路希望だったり、テストだったり色々バタバタと忙しい1年になると思う。」

「大変だと思うけど君達にとってとても大事な一年になる事は間違いない。たくさん悩んで、たくさん迷って、しっかり考えて、自分の事を見つめる一年にしてもらいたいと思ってます。」

「そんな君達の担任になったからには全力で君達の応援をしたいと思う。時には厳しく言うこともあるだろうけど君達が本気になるなら俺も本気で君達と向き合おうと思ってる。」


「何かに迷った時、何に迷ったらいいかもわからなくなった時、どんな事でも構わない、どんな時でも構わない。相談に来て欲しい。」

「一応部活の顧問もしてるけど今年一年最優先するのは君達だと言っておく。いつでも来てください。」


「はいっ!」


生徒たちの爽やかな返事が教室に響く。