そうよ・・・。



弟に気を遣うなんて、私の方がどうかしてる。



普通でいいのよ。




姉として、堂々としてればいいのよ!


よし!


私は迷える気持ちを振り切って。



思い切って、玄関のドアを開ける。




「ただいま!」


勘づかれないように、元気よく声をかけた。





「お姉ちゃん、お帰りー!!」

そう言って。


早速私に、ギュウッと抱きついてきた。



「まな、どうしたの?」



「ん?ちょっと甘えたかっただけ~」




「そう・・・」

ニコニコしながら、私を覗き込んでる。