ダブル☆愛☆

今は大の顔なんて見たくない。

こんな思いで、見れるはずない……。


「めぐ、おはよ」

「可恋……おはよ」
可恋もまなみたいに、心配そうに声をかけてくれる。


「めぐ……彼と昨日話はしたの?」

「うん……」

「どうだった?あの日のことは、間違いだったって?」


「……」

私、口を閉ざしてしまう。

でも、言わないわけにはいかない。

ふぅ……。

一つため息をしてから口を開いた。


「私ね……」

「うん?」