ダブル☆愛☆

あの日のことを言うべきか……?


まあここで隠しても、勘の鋭い可恋なら、いずれ知られてしまうだろうね。


よし、可恋に相談してみよう。


「実はね……」


私はあの日のことを、静かに話し出す。


大が近くにいるので、少し小声で……。



話し終えて、ずっと聞いてた可恋が口を開く。



「そう……そんなことがあったの……」


「うん……」


「きっと、彼照れてたんだと思う」


「え?」


「そのお姉さんのいる目の前で彼女を紹介するのが、恥ずかしかったんだと思う」


「そうかなあ……」