「・・・お姉ちゃん、もう学校行っちゃうの?」



「当たり前でしょ?遅刻するじゃない」



「・・・僕のそばにいてよ・・・・」



「え?」




「学校なんて行かないで、そばにいてよ・・・」




「何言ってるの?そんなこと無理に決まってるでしょ?じゃあ、行ってくるからね」



私はまなに背を向けて、ドアに向かう。



あ、そうだ・・・。





「まな」



「え・・・・?」



「私、彼のことが大好きなの。大切な人なの。それだけは覚えておいて」



真剣な顔でまなに言った。