──何もかもを白く染まってしまえばいいと彼女は愛する人を得た。








──皆が笑顔になれば死んでも良いと彼は命を落とした。








──誰かを、大切な人達を守れるくらい強くなりたいと彼女達は強くなった。







全ての願いの先にはそれぞれの結末があった。





その結末が幸か不幸かは分からない。





それでも、物語は終局へと向かった。





誰もがもう悲劇は起こらないと思っていた。




……おや?







あれは一体何だろう?