ばーか。〜あいつを振るなら、俺がその理由になってやるよ。〜



「じゃあ早く祓って。宿題嫌嫌妖怪は、宿題を終わらせるといなくなるから」

「もっと簡単な祓い方ないの?」

「じゃあ……弟くんに祓ってもらったら? 予習だと言って宿題をやってもらうの」

「あの馬鹿にできると思う?」

「ならばもう知らないよ。頑張れ」

「てか、わたしが暇だったらなにかあったの?」

「ちょっと服でも買いに行こうかなって。でも宿題嫌嫌妖怪に取り憑かれてるんじゃしょうがないよね」

「嫌な言葉を上手に選ぶねえ。宿題嫌嫌妖怪は明日祓うよ。みいと一緒にね。洋服は今日見に行こうよ」

「今日行けることを喜ぶべきか明日宿題に付き合わされることを嘆くべきか……」

「今日行けることを喜ぶべきじゃ。服屋はそこのでいいんでしょ?」

「そうだよ。じゃあ今日行けることを頑張って喜ぶから、近くの服屋で待ってるよ」

「了解。まだ部屋着だから待たせたらすまん」

「まだ部屋着なの? もう昼だよ?」というみいに「休日は朝から晩まで部屋着でしょう」と返し、クローゼットを開けた。