ばーか。〜あいつを振るなら、俺がその理由になってやるよ。〜



翌日、みいからメールが届いたのはちょうど正午のことだった。

わたしがドラマの再放送を観ていると、広げたままの布団に放ってある携帯が楽しそうな音楽を鳴らした。

大好きなのり塩味のポテトチップスの油分や塩分にまみれた右手の親指と人差し指を丁寧に舐めながら左手で受信したメールを確認すると、

それはみいから送られた

「暇暇妖怪に取り憑かれてるんだけど、これってあたしだけじゃないよね?」

という文字だった。

暇暇妖怪の文字のあとには、悪魔の絵文字がある。

「宿題終わった? わたしも宿題がなければ暇だよ」と少し時間を掛けて綴り、返信すると、

「暇暇妖怪は宿題を終えた人を好むから」と返ってきた。

相変わらず返信が早いなと思いつつちり紙で2本の指を拭い、今までの速さで

「わたしは宿題嫌嫌妖怪に取り憑かれてる」と返した。