5時間目と6時間目の右手は、もはや利き手としての役目を果たしていなかった。
人様の電卓を叩きすぎて、指先が疲れきっていたのだ。
それは帰宅後の宿題でもそうだった。
中学時代とは比較にならない量の宿題をほんの短時間で済ませなければならないというのに、
疲れきった右手はろくにシャーペンも握ってくれない。
勉強を嫌う頭のせいもあるのかもしれない。
寝る直前まで力のない手で大嫌いな勉強と戦っていたことを知っているくせに、翌日は平日という名前でやってきた。
せめて土曜日とか日曜日、祝日といった名前で現れてほしかった。



