ばーか。〜あいつを振るなら、俺がその理由になってやるよ。〜



昼休み、みいと昼食を済ませると、

わたしは今日も、小野寺くんの計算に付き合った。

小野寺くんとの計算を始めて少しして、ふとみいと目が合った。

口の動きで「恋人みたい」と伝えてきた。

にやにやと浮かぶ笑顔があるから、きっと言いたいことはあっているはずだ。

「ふざけるでない」と口を動かすと、伝わらなかったのか、はたまた伝わったのになお言い続けるのか、

みいは「ラブラブー」と口を動かしやがった。

生意気な幼稚園生のような笑顔を浮かべるみいを思い切り睨むと、彼女は驚いたような表情で小野寺くんを指さした。

隣の席の彼を見ると、「……大丈夫、あっち行く?」と申し訳なさそうに言われた。

「いや、全然大丈夫だよ。ごめんね――」

ちょっと待ってと言う前に、自分でもうるさいと感じるほどのくしゃみが出た。

しかし普段以上にうるさかった分、普段以上にすっきりした。