ばーか。〜あいつを振るなら、俺がその理由になってやるよ。〜



その後、セミロングにまで伸びた髪の毛をショートヘアにしても、

少し奮発して香りのいいシャンプーやコンディショナーに変えてみても、

就寝前に保湿力の高いリップクリームを塗り、登校前に色付きのリップクリームを塗ってみても、

友達のゆうに「がさつな里香がリップクリームなんか塗ってる、大丈夫?」と心配されるだけで、カケルの心が帰ってくることはなかった。


ついに、彼氏であるカケルとの最後の日、

同時に、1学期最後の授業のある日がやってきた。

明日は終業式だが、きっとそんなに話すことはない。


この日は、カケルと2人で日直だった。

このクラスでは、なぜか前後の席の人が日直を担う。

わたしは少し前から、担任が普通を嫌う人間であるからという理由で納得しているが、

未だに席が隣の2人のほうがいろいろと楽なのにという考えは心の奥に小さく残っている。