ばーか。〜あいつを振るなら、俺がその理由になってやるよ。〜



中学校生活が2年目に入っても、わたしに数学後の休み時間は与えられなかった。

学校での1日が始まって間もない今、

わたしは空き教室で、数学担当の黒眼鏡男性教師に一対一で数学という睡眠ガスを吸わされている。

入学直後は特になにも思っていなかったこの無駄な教室に、去年の2学期からは恨みしか抱いていない。


「こら藤崎。寝るな」

黒眼鏡男性教師の声で、ほとんど閉じていた目をゆっくり開く。

「ねえ先生……わたし、もう十分わかってますよ?」

「じゃあここ。かっこ3は自力で解け」

「もう……」

教室戻りたい、という心の声を言葉にしてからシャーペンを握った。

ため息をつき、ノートに自分でもわからないような文字を綴っていく。