食事が済み、コーヒーも淹れてデザートを堪能。
甘党の2人で分けてしまえば、エクレア、イチゴのショートケーキ、チーズケーキの3つなんてあっという間になくなってしまう。

ずっと座ってるのも気詰まりなので、さっさと立ち上がりキッチンで食器を片づける。
いつもより時間をかけて丁寧にお皿を洗い、
のろのろと拭いて食器棚へしまう。
その間、秀くんはずっとソファーにいて、
キッチンに
視線を向けたり、逸らしたりを繰り返していた。

私もまた、そんな秀くんと視線が合わないように
ちらちらと彼の方を見ていた。

どうして、何も言わないんだろう。