太陽と月

「未来のないあいつなんかやめて……?ざけんな……」

ーーグイッ

あたしは、相手の胸ぐらを掴んだ。

「幸せに未来なんか関係ないよ!!恋に未来なんか関係ないよ!!ふざけんな!!あたしは翔太といるだけで幸せなんだよ!!未来なんか関係ない!!幸せは自分で決めることなんだよ!!他人が決めることじゃないんだよ!!未来のないあいつなんかやめて?なによそれ!!未来ってなによ!!今生きることが未来への道じゃないの!?生きるが未来なんだよ!!」

ーーポタポタ

「……!」

「勝手なこと言うな……!一生懸命生きようとしてる人は未来なんかないのか……?違うだろ……?翔太だって……!生きたいって言ってる……!死にたくないって……!だからあたしが生きる道を作るの……!あたしも一緒に翔太と生きるの……!」

ーーギュッ

「あんたなんかに翔太の気持ちなんか分からない!!一生懸命生きようとしてる人の気持ちなんか分からない!!自己満足したいのなら違うとこに行ってよ!!自己満足で勝手に人の幸せ決めるな!!今後一切、あたし達に関わらないで!!あんたに未来幸せ語られたくない!!幸せや未来の意味も分からないあんたなんかに、人を幸せにすることは出来ない!!幸せや未来の意味が分かる人が、人を幸せに出来るの!!」