太陽と月

「そうでしたか」

また描き始めた。

「……倉木さ、藤崎といて幸せになれんの?」

「……!」

ピタッ

シャーペンを持つ手を止めた。

「あいつ、死ぬんだろ?だったら、未来のないあいつなんかやめて、俺にーー」

ーーバンッ

「「「「「……!」」」」」

机を叩き、立ち上がったあたし。

クラス中が静かになった。