太陽と月

それから俺は、上の空だった。

「翔太!!」

「……!なに……?」

今は、駅のホームにいた。

美麗を見ると、怒った顔をしていた。

「なにじゃない!!ずっと黙って!!」

「……」

ーーササッ

「……!翔太!?」

俺は、しゃがんだ。

「俺は美麗を……幸せに出来ないよ……」

「え?」

「俺はいずれ死ぬ……だから俺は……美麗を幸せに出来ないっ……」

「……!!バカ!」

「……!え?」

「なにが“幸せに出来ない”よ!幸せってなに!?出来ないってなに!?あたしを幸せにしてるじゃん!」

「え?」