そう言って、散らかっているボールを、籠に入れ始めた。

「え……」

「手伝うよ。1人じゃ、大変だろ」

優しい眼差しであたしに言った。

「君、名前は?クラス同んなじ気はしてるんだけど、自己紹介の時、聞けなくてさ」

「知る必要、ありますか……?」

不思議だ……名前なんて知らなくていいのに……

「あるよ。それに俺、差別とかしたくないし」

「……倉木美麗です」

「美麗ね。俺は~……って、知ってっか……」

「はい」

「人苦手なんだけどさ」

「え?」

以外だ。

「まー、いいじゃん」