「とったわけでも、とろうと思ったわけでもない……ただ、話してただけなのに……」

「もう、話さなくていいよ……」

トサッ

「うぅ……」

「翔太くん?大丈夫?」

「あっ、ああ……」

肘をついて、心臓辺りを押さえた。

「最近……走ることさえ出来にくくなってきた……もう俺……死ぬのかな……」

「……!」

汗を流しながら、切なそうに呟いた。

「死にたくないよ……ーー」

ギュッ

「……っ!」