そのあと、あたしは家に帰った。

いや、帰ろうとした。そうしたらーー

「あら?翔太くんもこっちなの?」

「あっ、はい。倉木……倉木……あっ!」

「え?」

「倉木って、隣もだ!」

「隣?」

「あっ、はい……」

家に着くと、翔太くんも、隣だった。

「おっ、お隣だったんですね……」

「でっ、ですね……」

さよならを言って、家に入り、部屋に戻った。

「月、か……」

月でいちゃ、ダメなのかもな……

ーードサッ

「……!」

隣から?隣だったら、翔太くんだけど……

カララ

窓を開けると、そこにはーー

「……!翔太くん!!」