でも高校生になって、初めて美麗と向き合った。

最初の印象は地味だったけど、でもボールを拾う時に前髪が流れたんだ。

隙間から見たら、すごく綺麗だった。

月みたいに、綺麗だった。

それで、美麗が初めてSOS出した日、一緒に帰ったろ?

その時思い出した。

窓のそばで泣いていたのは、美麗、お前だってことが。

思い出せてよかったよ。

美麗とも付き合えることになって、すんごく嬉しかった。

でも、俺の身体は、弱っていった。

歩くことも辛くて……

この前おじさんに、言われたんだ。

「翔太くん、話があります。翔太くんの身体は、体力が少なくなってる。翔太くん、美麗を幸せに出来るか?」

って。

正直、なにが言いたいのか、意味不だった。