ーー美麗へ
美麗がこの手紙を気づくのはいつだろうか、
今は、そう考えてる。
美麗、誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。
俺は、幸せは一生ないかと思った。
でも俺の幸せは、すぐそばにあった。
最初はさ、お互いなんも知らなかったし、関わることはないと思った。
でもこれは、中学生の時まで。
美麗は気づいてないかもしれないけど、小5の時、窓から美麗が泣いているところを見たんだ。
その時、俺のどこかで、あいつを泣かせたくない、そう思った。
でもそれ以来、美麗は窓のそばに現れなくなったから、いつしか忘れていった。