可愛い……翔太、センスいいな。

「それと、さ……」

「ん?」

なにやらゴソゴソし出した翔太様。

取り出したのは、手のひらサイズの小さな箱。

ーーカパッ

「……!」

中に入っていたのは、指輪だった。

「受け取って、くれるかな?」

「翔太……もちろん!!」

翔太の顔は、幸せそうだった。でもそのどこかで、辛そうだった。

翔太の身体はもう、限界に近づいていたのだ。