剣道の練習は、暑くて、キツくて、見た目以上に大変だ。

俺たちは今、“追い込み稽古”といって、道場の端から端まで打ち続ける稽古をしている。

「やあああああ!」

「メエエエエン!」

打ち手は大きな声を上げて、元立ち(打たれる側)に掛かって行く。

道場内の温度は少しずつ上昇していく。

「「「ファイトォ!」」」

見ている部員も声を出して、なんとも言えない一体感が生まれる。



その後も1時間半ほど稽古をして、俺たちは道場を後にした。