榛名取締役も剛も私の勤める会社の御曹司だ。
取締役に至っては次期社長と認識されている人だ。
王子様のような雰囲気を持つ取締役は社員も私も憧れている。
『剛と仲が良いって聞いたよ』
兄弟で話題にされてるとは思いもよらなかった。
まあ剛の事だから女友達の一人として話題にしたのだろう。
最後に感じた視線が気になってしまっていたが、大した意味はないだろうと思い受け流した。
「金曜か…………、なんか長引きそう。」
廊下を歩く私は小さく溜息を漏らした。
翌日が休みのせいか、金曜の会食は長引く傾向がある。
いつも飲み過ぎないように気を付けてはいる。
だがお酒を勧められれば飲まない訳にはいかない立場でもある。
それをフォローしてくれるのも榛名取締役だ。
いつも頼りっぱなしの秘書に情けなくなる時もある。
「はぁー。」
つい溜息も漏れる。
「斉藤さん、どうかした?」
突然背後から掛けられた声に直立した。
振り返れば、社長と社長秘書の並木さんが立っていた。
取締役に至っては次期社長と認識されている人だ。
王子様のような雰囲気を持つ取締役は社員も私も憧れている。
『剛と仲が良いって聞いたよ』
兄弟で話題にされてるとは思いもよらなかった。
まあ剛の事だから女友達の一人として話題にしたのだろう。
最後に感じた視線が気になってしまっていたが、大した意味はないだろうと思い受け流した。
「金曜か…………、なんか長引きそう。」
廊下を歩く私は小さく溜息を漏らした。
翌日が休みのせいか、金曜の会食は長引く傾向がある。
いつも飲み過ぎないように気を付けてはいる。
だがお酒を勧められれば飲まない訳にはいかない立場でもある。
それをフォローしてくれるのも榛名取締役だ。
いつも頼りっぱなしの秘書に情けなくなる時もある。
「はぁー。」
つい溜息も漏れる。
「斉藤さん、どうかした?」
突然背後から掛けられた声に直立した。
振り返れば、社長と社長秘書の並木さんが立っていた。


