澄「え?…ど…どういう事?」


澄麗は混乱していました。


兄貴で良いの?その言葉に込められた意味を図りかねていたのです。


澄麗の頭の中にすごいスピードであらゆる憶測が飛び交いますがどれもピンと来るものはありませんでした。


月「…は?そのままの意味なんだけど…理解力ないの…?」


…そのままの意味というのがよくわからない澄麗には理解など到底無理でした。


澄「…え、と…???朝陽くんでも良いのって…朝陽くんが好きだから付き合ってる…んだけど…」


月「…今の状況でも付き合ってるって言えんの…?」


月夜くんの発した一言に澄麗は反論出来ず黙り込む事しか出来ませんでした


月夜くんは正しい事を言いました。その事実が澄麗をとても鋭い刃のように傷付けました。


唇を噛み締め俯く澄麗に月夜くんは罰の悪そうな顔をして髪をクシャりと撫でました。


月「…ごめん…言い過ぎた…。…けど…」


月夜くんは澄麗を撫でていた手を数秒宙で彷徨わせるとふわりと澄麗の頬を撫で悲しげな顔で言いました


月「…俺は…」


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