世界に花束を。
・・・著者*❀٭ 聖女

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*❀٭program*❀٭

第1章・・・2頁❁︎玲斗
*❀٭ 「不幸とは幸せに気づけない人のことを言うのよ」

・・・僕は愛を知らなかった。愛されることを知らず、愛すことを知らない。僕にとって、彼女は世界そのものだった。
僕は色を知らない彼女になにか恩返しがしたかった。時間のなかった僕が思いついたのは、日記で想いを残し、伝えることだった。


第2章・・・11頁✼̥୭*ˈ赤城 美嘉
*❀٭ 「生まれてきてくれてありがとう」

・・・虐待、虐め、孤独ーーー。私には何も無かった。それなのに君はいつも私を見てくれる。君の一言はいつも私を動かすの。
もやもやして嬉しい悲しい・・・この想いはなんて言うのだろう。


第3章・・・19頁❁︎白川 ミルカ
*❀٭ 「あたしだって幸せになりたかった」

・・・犯罪者の娘となってしまったあたしには、幸せは訪れない。今までの幸せは全て静かに音も立てずに去っていった。
誰ものがあたしを「罪人の娘」と呼んだあの時をあたしは一生忘れることは無い。


第4章
*❀٭ 「僕はもう一度りりちゃんのお父さんになるから」✼̥୭*ˈリリーベル・アメリア・リティーシア

『僕はいつでもりりちゃんの味方だよ、忘れないで、僕が世界で1番りりちゃんを愛した事を』
私の父は身体が弱かったので、あまり一緒に遊んだりしてもらった覚えはありませんでした。けれど、たしかに私は、父に愛されていました。それだけは嘘ではありませんでした。


第5章・・・
*❀٭ 「優しい嘘」❁︎水沢 カイト

『マリーは貴方が大好きよ。けれど、マリーは貴方に一つだけ、嘘をつきましたーーー』
マリーが大切な人に残したのは、たった一つの優しい嘘でした。


第6章・・・
*❀٭ 「僕は君にあえて良かった」✼̥୭*ˈ花宮 かぐや

私と貴方が会える日はいつも決まって夕方、放課後。学校も違えば、住んでるところも違う。あなたの事は何一つ知らない私。
けれど夕方、16時。電車8両目。
貴方はそこでいつも私を待っているーーー。


第8章❁︎
*❀٭「笑って、秋斗」✼̥୭*ˈ

私の幼馴染、秋斗は小さい時から体が弱かったので入院してることが多かった。
私と秋斗はただの幼馴染。
そんなのは分かってた。分かってたんだ。幼馴染以下にも以上にもなれないことは、分かってたんだーーー。