「ねぇ聞いて!あたし気がついたの!」

冷たい白蛙を激しくゆすり

イーディスは必死に話しかけます

「あなたに名前付けるの忘れてた!」

「だって登場人物には必ず」

「名前があるものでしょ?」

「そうじゃないとただの大蛙Aじゃん!」

「だめだめそんなの」

「脇役はたー!たー!ぶしゅっ!で」

「消えちゃう運命なんだから」

「ここで死んで当然になっちゃうもんね」

「では発表しまーす!遅くてごめんね」

「えーと、うーんと・・・うん」

「あなたの名前はマリちゃんです!」

イーディスはニコニコしながら

動かない白蛙に話続けます

「昔ね・・・」

「一度だけ友達になりかけた子が居たの」

「結局は・・・だめだったんだけどね」

「その子の名前がマリちゃんだったの」

「いい名前でしょ?くすくすっ」