「はっ・・・変態大行進・・・」

「見えない・・・私には何も見えない」

「・・・ってまたあんた達かい」

絡み合うキネウムとギーゼラの前に

早芝が紙袋を抱えやってきました

「何してるの王子様・・・あ」

「それって九度のクーポンじゃん」

「・・・しかも超激レア」

「ひひひっ・・・いいでしょ」

「私もらったの天狗から」

「はっ・・・だからギーゼラちゃん!」

「天狗はだめだって何度も言ったよね」

「あんた食える物なら」

「なんでもいいんかい!」

「信仰心という物をだねぇ・・・」

騒がしい雰囲気の中

ウサ耳を付け終わった犬が

どさくさに紛れて蒼井の体を

自慢の肉球で触りだしました

「わぁ・・・何この変態犬」

「王子様って変態を寄せ付ける」

「フェロモンでも発してんじゃない?」