「なんでこんな時間に買い出しなんか…」

俺は、母親に頼まれた物を買いにコンビニへ向かっていた。

「もう9:30だってのに…ん?」
見た事のある影が、
コンビニへと入っていく。

誰だ…?

俺は後を追うように中に入っていった。

「えっとー、菓子パン2個に赤ボールペン…」
カゴに物をどんどん入れていき、レジに行こうとしたがやっぱりやめた。

あれって……間宮?

「370円でーす」
「はーい」

間宮だ…って、なんだあの格好!!

パーカーの下には、チャイナ服のようなものを着ていた。
そして、濃いめのメイクもしている。
なんて真っ赤な唇なんだと、漏れてしまいそうになった。

「お買い上げありがとうございましたー」
「どうもー」

間宮が立ち去った後、俺は急いで会計を済ませ、また間宮の後を追った。