柚が起きてから朝食を食べて 準備をして実家に着くまでは あっという間だった 「柚大丈夫だから笑 顔、強張りすぎ」 「う、うん。 あっちょっ!」 俺が開けようとして扉に手をかけると これでもかという程の速さで 止められた 「何!びっくりした笑」 「いや、インターホンしないの?」 「実家だし… 昨日柚も普通に入っていったよね笑」 「うぅ…でもぉ…」 「大丈夫だから」 ごねる柚を押し切り 玄関の扉を開けると懐かしい匂いがした