ペラ
マントを被ったリカコが出てくる
リョウ「ある日陰口ばかりの少女は言いました」
マントをとる
リョウは2人の様子を見ている
シノのストップモーションが解ける
リカコ「台本どーお?順調?」
シノ「まぁまぁかな。設定とかある程度の流れは決まったから、あとはざっくり大事なセリフを決める感じ」
リカコ「いい感じじゃん!!ねぇねぇ、私の案は採用された?」
シノ「ファンタジー?」
リカコ「そうそう!!」
シノ「一応それっぽい要素は入れたよ。舞台は主人公の夢の中って設定で、その夢が現実世界で生死をさまよってる好きな子の夢と繋がってるの」
リカコ「おもしろそう!さすがシノ!!!」
シノ「いやー、それほどでも…ある?」
リカコ「あるよ!」
シノ「まぁ、難しい台本になりそうだけど、最後の舞台だし、ちょっと無理しても頑張りたいからさ」
リカコ「最後の舞台とか、嘘みたいだよね。時の流れ早すぎ」
シノ「うん。私さ、全部覚えてるんだ。役者になった時のセリフ」
リカコ「マジか、天才じゃん」
シノ「そんなに数が多いわけじゃないけどね」
リカコ「でも、すごいよ」
シノ「そうかな」
リカコ「ナオキも覚えてそう」
シノ「あはは、絶対に覚えてるよ!!」
リカコ「だよね!!変にプライド高いもんね」
シノ「リカコもでしょ」
リカコ「そうかもー、あはは」
シノ「うちらがいなくなって2年は大丈夫かな」
リカコ「不安しかなーい」
シノ「私も心配ではあるかな」
リカコ「仕切り役がいないのよねー」
シノ「2年はキャラ濃いからね」
リカコ「うん、リョウやダイスケもうるさい分にはいいんだけど、すぐに脱線するからなぁ」
シノ「その度にリカコが怒鳴り散らすっていうくだり何回やったんだろうね」
リカコ「私だって怒鳴りたくないっつーの」
シノ「まぁまぁ」
リカコ「それにニコとかもたまに見ててイラってする。意見とか言わないし」
シノ「かわいいじゃん」
リカコ「まぁ、ニコは真面目だし、かわいいからいいわよ。でも、問題はヒカリよ!!」
シノ「またヒカリ?」
リカコ「またって言わない!!」
シノ「ヒカリのこと気にしすぎだよ」
リカコ「でも、本当に幽霊になるようなら、辞めてもらわないと」
シノ「えー、それは言いすぎでしょ」
リカコ「もう!なんでシノはそんなに甘いの?真面目にやってるウチらからしたら邪魔でしかないじゃん」
シノ「邪魔って…」
リカコ「文化祭だってあの子の仕事あったのに、来なかった…信じられない…」
シノ「何か来れない事情があったのかもしれないじゃん」
リカコ「そんなことない!どうせめんどくさかったとか、興味ないとかそんな理由だよ」
シノ「そうなのかな」
リカコ「そうよ!それにあの子、あんまりいい噂ないし」
シノ「噂は噂でしょ?」
リカコ「でも、結構ガラ悪い子と絡んでるみたいだし、あんな子がうちの部にいたらイメージも悪くなるよ」
シノ「気にしすぎだと思うけど。それに来れない理由もきっと何かあるんだよ。私たちには言わないけど。2年は事情を知ってそうだったし」
リカコ「なんでウチらには言わないわけ?」
シノ「言えないことなんだよ、私たちは見守ってればいいじゃない」
リカコ「ふーん。でも、私はヒカリ好きじゃない」
シノ「うん。それでもいいと思うよ」
リカコ「いいんだ」
シノ「無理に好きになる必要はないからさ」
リカコ「そう」
シノ「うん」
リカコ「…あのさぁ、どうしてシノはヒカリのことかばうの?」
シノ「え」
リカコ「ううん、ヒカリだけじゃない。いつも誰にでも優しいっていうか、甘いっていうか」
シノ「え、…いやかな?」
リカコ「嫌じゃないよ。好きだよ」
シノ「好きなんだ、はは」
リカコ「好き」
シノ「ありがとう」
リカコ「でも疲れそう」
シノ「…」
リカコ「…」
シノ「えっと…」
リカコ「…なーんちゃって!!」
シノ「えぇ!?」
リカコ「いい公演にしようね!!台本ファイトー!!」
シノ「帰るの?」
リカコ「うん!!ごめん、忙しいのに話聞かせちゃって、バイバイ!」
シノ「バイバイ…」
紙をぐしゃっと
ストップモーション
リカコはリョウから絵本をうけとる
リョウははける
リカコは絵本のページをめくる
マントを被ったリカコが出てくる
リョウ「ある日陰口ばかりの少女は言いました」
マントをとる
リョウは2人の様子を見ている
シノのストップモーションが解ける
リカコ「台本どーお?順調?」
シノ「まぁまぁかな。設定とかある程度の流れは決まったから、あとはざっくり大事なセリフを決める感じ」
リカコ「いい感じじゃん!!ねぇねぇ、私の案は採用された?」
シノ「ファンタジー?」
リカコ「そうそう!!」
シノ「一応それっぽい要素は入れたよ。舞台は主人公の夢の中って設定で、その夢が現実世界で生死をさまよってる好きな子の夢と繋がってるの」
リカコ「おもしろそう!さすがシノ!!!」
シノ「いやー、それほどでも…ある?」
リカコ「あるよ!」
シノ「まぁ、難しい台本になりそうだけど、最後の舞台だし、ちょっと無理しても頑張りたいからさ」
リカコ「最後の舞台とか、嘘みたいだよね。時の流れ早すぎ」
シノ「うん。私さ、全部覚えてるんだ。役者になった時のセリフ」
リカコ「マジか、天才じゃん」
シノ「そんなに数が多いわけじゃないけどね」
リカコ「でも、すごいよ」
シノ「そうかな」
リカコ「ナオキも覚えてそう」
シノ「あはは、絶対に覚えてるよ!!」
リカコ「だよね!!変にプライド高いもんね」
シノ「リカコもでしょ」
リカコ「そうかもー、あはは」
シノ「うちらがいなくなって2年は大丈夫かな」
リカコ「不安しかなーい」
シノ「私も心配ではあるかな」
リカコ「仕切り役がいないのよねー」
シノ「2年はキャラ濃いからね」
リカコ「うん、リョウやダイスケもうるさい分にはいいんだけど、すぐに脱線するからなぁ」
シノ「その度にリカコが怒鳴り散らすっていうくだり何回やったんだろうね」
リカコ「私だって怒鳴りたくないっつーの」
シノ「まぁまぁ」
リカコ「それにニコとかもたまに見ててイラってする。意見とか言わないし」
シノ「かわいいじゃん」
リカコ「まぁ、ニコは真面目だし、かわいいからいいわよ。でも、問題はヒカリよ!!」
シノ「またヒカリ?」
リカコ「またって言わない!!」
シノ「ヒカリのこと気にしすぎだよ」
リカコ「でも、本当に幽霊になるようなら、辞めてもらわないと」
シノ「えー、それは言いすぎでしょ」
リカコ「もう!なんでシノはそんなに甘いの?真面目にやってるウチらからしたら邪魔でしかないじゃん」
シノ「邪魔って…」
リカコ「文化祭だってあの子の仕事あったのに、来なかった…信じられない…」
シノ「何か来れない事情があったのかもしれないじゃん」
リカコ「そんなことない!どうせめんどくさかったとか、興味ないとかそんな理由だよ」
シノ「そうなのかな」
リカコ「そうよ!それにあの子、あんまりいい噂ないし」
シノ「噂は噂でしょ?」
リカコ「でも、結構ガラ悪い子と絡んでるみたいだし、あんな子がうちの部にいたらイメージも悪くなるよ」
シノ「気にしすぎだと思うけど。それに来れない理由もきっと何かあるんだよ。私たちには言わないけど。2年は事情を知ってそうだったし」
リカコ「なんでウチらには言わないわけ?」
シノ「言えないことなんだよ、私たちは見守ってればいいじゃない」
リカコ「ふーん。でも、私はヒカリ好きじゃない」
シノ「うん。それでもいいと思うよ」
リカコ「いいんだ」
シノ「無理に好きになる必要はないからさ」
リカコ「そう」
シノ「うん」
リカコ「…あのさぁ、どうしてシノはヒカリのことかばうの?」
シノ「え」
リカコ「ううん、ヒカリだけじゃない。いつも誰にでも優しいっていうか、甘いっていうか」
シノ「え、…いやかな?」
リカコ「嫌じゃないよ。好きだよ」
シノ「好きなんだ、はは」
リカコ「好き」
シノ「ありがとう」
リカコ「でも疲れそう」
シノ「…」
リカコ「…」
シノ「えっと…」
リカコ「…なーんちゃって!!」
シノ「えぇ!?」
リカコ「いい公演にしようね!!台本ファイトー!!」
シノ「帰るの?」
リカコ「うん!!ごめん、忙しいのに話聞かせちゃって、バイバイ!」
シノ「バイバイ…」
紙をぐしゃっと
ストップモーション
リカコはリョウから絵本をうけとる
リョウははける
リカコは絵本のページをめくる


