全体証明in
キンコンカンコン
シノ舞台上、部活の準備中
リカコ「おはようございまーす、って、あれ?まだシノだけ?」
シノ「あ、リカコ、おはよう。そうだよ、まだ私1人」
リカコ「ナオキは?」
シノ「さぁ?掃除じゃない?」
リカコ「じゃあ、来る時のついでに飲み物買ってきてもらおっかな、ふふーん」
シノ「…あんまりナオキパシるんじゃないよ?」
リカコ「え〜?じゃ、ダイスケかリョウでいいや」
シノ「後輩もパシッてはいけない」
リカコ「喜んで買ってくるよ?きっと」
シノ「想像は出来るけれど」
リカコ「でしょ〜?」
シノ「だからってダメ!」
リカコ「ちぇー。女の子は頼みづらいしなぁ…。(シノを見つめる」
シノ「なに?」
リカコ「私にはもうシノしかいない!」
シノ「私は女の子じゃないわけ?」
リカコ「じゃあ誰が私のミルクティーを買ってきてくれるって言うの!?」
シノ「あんたには自分で行くって選択肢はないわけ!?」
リカコ「ないよ!!」
シノ「ないのね」
リカコ「男はこき使ってナンボでしょ〜」
シノ「私は男と同じ類なわけね」
リカコ「やだなぁ。シノは特別に決まってんじゃん!」
シノ「そんな特別、嬉しくないよ」
リカコ「あー、ナオキ買ってきて〜。(買ってこい〜、買ってこい〜♪)」
シノ「それで買ってきたら、ナオキはかなりすごいね」
リカコ「強く念じればきっと届く!!」
シノ「ならば念じ続けるがいいさ」
リカコ「(買ってこい〜♪)」
シノ「……」
リカコ「そういえば、私最近痩せたんだけど?どうかね?」
シノ「え?…えぇぇ。言われてみれば痩せたような、変わってないような」
リカコ「変わったって〜」
シノ「どのくらい痩せたの?」
リカコ「うーん。500グラムくらいかな」
シノ「そんなの誤差でしょ」
リカコ「そんなことないよー!細くなったって!」
シノ「え〜」
ナオキ「おはようございます」
シノ「あ、おはようー」
リカコ「来たな、ナオキ!!さぁ私に渡すものがあるだろう」
ナオキ「はい」
シノ「え?」
リカコ「ありがたき」
ナオキ「ちゃんと金返してくれよ?」
リカコ「分かってる〜」
シノ「マジで念が届いてたの?」
リカコ「当たり前じゃん、私を誰だと思ってんの?」
シノ「すごーい…」
リカコ「もっと褒めるがいいさ」
ナオキ「そうだな、電波にのって俺のスマホに届いてたよ。お前の念が」
リカコ「ちょっと、それ私が怒られるヤツだから静かに」
シノ「結局、連絡とったのね?」
リカコ「とっちゃった、てへ」
シノ「はぁ。なんだ…ナオキもなんでも言うこと聞かなくてもいいのに」
ナオキ「はい」
シノ「え?」
ナオキ「シノにも」
シノ「私、頼んでないよ」
ナオキ「ただのついで。あげるよ」
シノ「ありがとう…。あ、お金返すよ」
ナオキ「いいよお金は」
リカコ「マジで!?ありがとう!!」
ナオキ「リカコには言ってないよ」
リカコ「ケチ」
シノ「いいの?」
ナオキ「いいよ、俺が勝手に買ってきただけだから」
シノ「ありがとう、ナオキ」
ナオキ「うん」
シノ「へへ」私の好きなやつだ、そりゃよかった
リカコ「…ナオキってさぁ、なんかシノに優しくない?」
ナオキ「買ってきておいてもらって俺がリカコに優しくないとでもいうのか」
リカコ「いや、そうだけど…そっか、まぁ、ソウダヨネ…」
シノ「ん?なに…」
リョウ「おっはようございまーす!!」
リョウとダイスケ元気に登場
ダイスケ「おはようございます!」
シノ「おはようー」
リカコ「おはよー。元気だなー君たち」
ダイスケ「あはは」
リョウ「いやぁ、さっきガチャ爆死したんで、から回って生きていかなきゃ死にそうなんすよ」
リカコ「マジか、おつかれー」
リョウ「心にもない…」
シノ「リカコはゲームとか興味無いもんね」
リカコ「まあね〜」
リョウ「俺の愛が足りないのかなんなのか、推しの王子様が来ません…」
リカコ「しかも乙女ゲーかよ」
ニコ控えめに登場
ニコ「おはようございます」
シノ「おはよう」
リョウ「おはよう!」
ダイスケ「おはようー」
リョウ「あっ!てか、聞いてください、リカコ先輩!」
リカコ「なに?」
リョウ「今日ニコちゃんとすれ違った時、挨拶したら無視するんすよ!!この子!!ひどくないすか!!」
ニコ「え!?」
リカコ「嫌われてんなー」
ニコ「そんなんじゃないよ〜」
リョウ「まさか、ニコちゃん、俺のこと嫌い?」
ニコ「嫌いじゃないよ、嫌いじゃないよ」
リカコ「嫌いだってさ!」
リョウ「うわーん」
ダイスケ「まさか俺のことも!?」
ニコ「嫌いじゃないって!」
リカコ「ダイスケのことは嫌いじゃないって」
ダイスケ「やったぜ」
リョウ「うわーん」
シノ「なにこの茶番」
レンとユウキ一緒に登場
レン「おはようございまーす」
ユウキ「おはようございます!」
シノ「お、やっと来たね1年生」
レン「あ、遅かったですか?」
ユウキ「すいません、最後の授業が集会で」
シノ「大丈夫だよ、じゃあ、とりあえず部活始めようか」
みんな「はーい」