私の見るセカイ

ヒカリセリフを遮って登場
ニコもあとを追って登場
ニコ「ヒカリちゃん、ダメだって!!」
ヒカリ「衝撃映像見ちゃった、最悪」
リョウ「何勝手に入ってきてんだよ!」
ニコ「ごめんね、リョウくん邪魔して。私達一回外出てるから。続きをどうぞ」
ヒカリ「ちょっと引っ張ならないで」
リョウ「ちょっ、ちょちょちょちょちょちょっと!!違う、わりと違う!」
ダイスケ「あははは、間違っちゃいないだろ」
リョウ「まさかお前そういう気で…」
ダイスケ「まぁ、違うけどな」
リョウ「なんなんだよ!…あー、ちょっとニコちゃん。俺の話を聞いて〜」はける
ダイスケ「はは、はぁ…辞めたくねぇなぁ、もう」…
リョウ「そういうんじゃないから、本当に!ニコちゃん!そんな目で見ないで…!」出てくる3人
ニコ「でも、そうじゃなくても、本当に邪魔しちゃったし」
リョウ「…ニコちゃんいつからいたの?」
ニコ「わりと最初?」
リョウ「恥ずかし…」
ヒカリ「おはよう」
ダイスケ「おう」
ニコ「おはよう」
リョウ「とりあえず4人揃ったし、やるかー!」
ニコ「うん!」
ダイスケ「今日はどれ読むか」
ニコ「どうしようね、この辺は結構読んじゃったしねー」
ヒカリ「そっちのダンボールは?」
ダイスケ「これ?……よいしょ」
ヒカリ「そう」
リョウ「こんなにたくさんあるんだな」
ニコ「本当だね」
ダイスケ「これだけたくさん書いた人もいるってことなんだよな」
ニコ「すごいね」
ダイスケ「俺らは読んでるだけだけど、書く人はきっと楽しいって気持ちだけじゃないんだろうな」
ヒカリ「…うん」
ニコ「シノ先輩もそうだったんだろうね」
ヒカリ「うん」
リョウ「なぁ、もしもシノ先輩がこのまま帰ってこなかったら俺らどうなるわけ」
ダイスケ「あー、他の台本やるか、それか先輩たちのことだから大会にも出ないかもな」
リョウ「いないとシノ先輩がどれだけ寛大だったか分かるよな」
ニコ「そうだよね。私なんて相談に乗ってもらうばっかりでシノ先輩の気持ち全然考えてなかった」
リョウ「俺も」
ダイスケ「俺もだ。きっとみんなそうだろ。だからこうなったんだよ」
ヒカリ「みんな相談したわけ?」
ニコ「多分」
ヒカリ「そりゃストレスもたまるか」
ダイスケ「それできっと、シノ先輩は自分のこと誰にも相談してないよな」
リョウ「優しいにもほどがあるな」
ニコ「私シノ先輩のストレスになっちゃったんだなぁ」
リョウ「何相談したの?」
ニコ「い、言わないよぉ」
リョウ「えー!言ってよ、力になるよー」
ダイスケ「無理強いすんな」
リョウ「あ、てかお前も言えよ!なに、逃れてんだよ」
ダイスケ「よし、分かった、じゃあお前も言えよ」
リョウ「いいぜ!ニコちゃんも言えよ?」
ニコ「なんで!?」
リョウ「俺らが前に進めればシノ先輩のこと少しは救えるかもじゃん!それに俺は言われたんだよ。たまには真面目な話をしてみろって。シノ先輩の言葉が俺らを前に進めたことを俺らが証明するんだよ」
ニコ「…分かった。私もシノ先輩の言葉を信じる。ヒカリちゃんも言ってね」
ヒカリ「私、そんな相談ってほどのこと言ってないんだけど」
ダイスケ「よっしゃ始めるぞー!」
ヒカリ「聞けよ話」
リョウ「じゃあヒカリからな」
ヒカリ「なんで私?」
リョウ「いいじゃんいっちゃえー!」
ヒカリ「そんな言うほどのことじゃないんだけど…あー、私が部活にいたらみんなが馬鹿にされるから、辞めたいって話」
ダイスケ「え」
ニコ「辞めたいの!?」
ヒカリ「まぁ、」
リョウ「よし、君は辞めるべきじゃない!」
ヒカリ「意味わかんないんだけど」
リョウ「だって俺ら知ってるもん、努力してるの」
ニコ「うんうん」
ダイスケ「演劇好きでしょ。ヒカリ意外と素直だよな」
ヒカリ「うるさい」
ニコ「私、残って練習付き合ってほしいって言われた時嬉しかったよ」
リョウ「俺も!」
ダイスケ「俺もだよ」
ヒカリ「なにそれ」
ニコ「だってそれまではヒカリちゃん、全然部活きてなかったし、学校で見かけると怖いし、なんで入ってきたんだろって思ってたから」
ダイスケ「丸くなったよな」
リョウ「でも、お前未だに部活サボりすぎだろ」
ヒカリ「だって1年に怖いって思われたら嫌だし、リカコ先輩も嫌な気になるだろうから」
リョウ「来ないとなー、嫌われるぞ」
ヒカリ「もう、嫌われてるし」
ダイスケ「読み上手いのに来ないの勿体ないよなー」
ニコ「うんうん」
ヒカリ「上手くないし」
リョウ「てか来いよ、俺らが全然フォローするし」
ニコ「ちゃんと見てもらおうよ。ヒカリちゃんは努力してるんだから」
ダイスケ「見えない努力は意味無いぞー」
ヒカリ「ねぇ」
ニコ「ん」
ヒカリ「あのさ、もしかして私のこと、必要としてくれてる?」
ニコ「もちろん」
ヒカリ「……あー(顔隠す」
リョウ「ヒカリ?」
ダイスケ「どうした」
リョウ「泣いてんのか!!」
ヒカリ「違う、…嬉しい…普通に」
ニコ「あはは、素直だー」
ダイスケ「珍しくデレてる」
リョウ「ツンデレか!!」
ヒカリ「だって私なんて、いてもいなくても一緒だと思ってたから」
ニコ「ねぇ、ヒカリちゃん。ヒカリちゃんがいれば私達はもっと演劇が好きになるよ」
ダイスケ「本気で好きなの、俺ら分かってるから。俺らは別に誰かに馬鹿にされても…いいしな…」
ヒカリ「ありがとう…ちゃんと話せてよかった」
リョウ「そうだ!お前はまずリカコ先輩とコミュニケーションをとった方がいいな!」
ダイスケ「そうだな」
ヒカリ「無理すぎる」
ダイスケ「まぁ、難関だよな」
リョウ「リカコ先輩は、この部活めちゃくちゃ好きだから、ちゃんと言えば絶対に分かってくれるって」
ヒカリ「…分かった」
ニコ「がんばってね」
ヒカリ「うん。ニコは何を相談したの」
ニコ「え、あの、…うーん。本当に言わなきゃダメ?」
ヒカリ「言っときなよ」
ニコ「えーと、私も、…私は本当は役者やりたいって話!!」
リョウ「え、そうなの?」
ニコ「やっぱりおかしいよね、私なんかが」
ヒカリ「おかしくはないでしょ」
リョウ「ごめん!俺、ニコちゃんは裏方やりたいもんだとばかり」
ニコ「ううん、私が言わなかったのがいけないの」
ダイスケ「でも、ニコちゃん。オーディションとか受けたことないよね」
ニコ「…それは」
ダイスケ「本当に役者やりたかったの?」
リョウ「ちょっ、ダイスケ!」
ニコ「やりたいけど、出来ないから」
ヒカリ「なんで?」
ニコ「…上手くできないから」
ダイスケ「やってみなきゃわかんないでしょ」
ニコ「シノ先輩と同じこと言う…」
ダイスケ「まぁ、誰でもこう言うよ」
ヒカリ「他にシノ先輩は何言ってたの」
ニコ「助け合うのが舞台だよって」
リョウ「その通りじゃん」
ニコ「でも、私ばっかりがつまづいてたら、結局いい舞台にはならないから」
ヒカリ「考えすぎじゃないの?」
ニコ「ヒカリちゃんには分からないよ、そりゃ。私だってやりたいよ!?でも、ヘタクソだし、みんなが困ることしたくないから…」
リョウ「はい!(挙手)ニコちゃんて、俺らのこと見えてる?」
ニコ「え?」
ヒカリ「ニコはなんのために私たちと一緒に残って練習してるの?」
ニコ「なんのため…」
ヒカリ「私に付き合ってるってだけだった?」
ニコ「違う、かも。私は、何か、役になりたかったの」
ヒカリ「読みだけで満足なの?」
ニコ「(ううん)」
リョウ「じゃあ俺ら何回も練習すればいいんだよ」
ヒカリ「今までと変わらず、4人で集まってさ」
ニコ「出来るかなぁ」
ダイスケ「そんなに自信がないようなら、誰も舞台には立たせてはくれないと思うよ」
リョウ「おい、冷たいぞ(コノヤロ)」
ヒカリ「うるっさい」
ニコ「分かってるよ」
ダイスケ「でもね、ニコちゃん。舞台ってすごく楽しいんだよ。舞台の上は照明でいっぱいで、真っ暗な客席には人の気配がして、練習すればするほど役になれて、考えなくてもセリフが出てくる。役を好きになる。何回やっても忘れない、見られてる感覚を好きになる。客席とは別の世界で生きてるような感覚に本当になるんだ。だから1度感じてほしい、その空気を。俺はその空気がめちゃくちゃ好きだ。だからもう1度立ちたくなる。舞台ってそうやって向き合ってくものだと思う(仮)」
リョウ「ダイスケすげー」
ニコ「私にも、感じられるかな…?」
リョウ「絶対にできるよ!自信ないなんてなぁ、練習してないやつが言うんだよ」
ニコ「…ありがとう。私、次の舞台は、絶対にやってみる」
ヒカリ「私も次はやりたいなぁ」
ダイスケ「役者は楽しいよ!舞台の華だからな!だから俺、やっぱり部活辞めるわ」
ニコ「え?」
ヒカリ「急じゃない?」
ダイスケ「ずっと考えてたんだ」
リョウ「…決めたんだ?」
ダイスケ「おお」
リョウ「なんでなんだよ」
ダイスケ「リョウ、俺は役者になりない。ずっと前からなりたかった。それでやっぱり、諦めたくない夢なんだ」
ニコ「夢?」
ダイスケ「俺はこの部活辞めて劇団に入る。そして絶対に役者になる」
ヒカリ「舞台役者?」
ダイスケ「うん」
ニコ「すごいね」
ダイスケ「本当は悩んでたんだけど、結局諦めつかないというか」
リョウ「なんですぐ言わなかったんだよ」
ダイスケ「ごめん。怖かったんだ。それに恥ずかしかった。お前と俺とじゃ演劇に対する気持ちが違うから」
リョウ「違くないんだよ!俺は確かに将来とか見てないけどなー、お前の未来を一緒に夢見ることぐらいできるんだよ」
ヒカリ「おぉ名言」
ニコ「ヒカリちゃん(しー)」
リョウ「俺はめちゃくちゃ応援するんだからな!部活辞めても友達だし、勝手に諦めたら許さないぞ」
ダイスケ「うん、絶対になる。なれなくても俺は努力だけはする」
リョウ「なれるよ、俺には未来がばっちり見えてるぞ」
ダイスケ「はは、本当かよ!」
リョウ「本当だ!俺がずっと背中押し続けてやる」
ガラガラリョウ窓開ける叫ぶ
「(客席に向かって)言っとくけど俺はお前のことわりとじゃなくて結構好きだぞー!!絶対に夢叶えろよー!!」
ヒカリ「!びっくりした」
ニコ「ふふふ」
ダイスケ「あはははは。よし、(客席に向かって)俺はもう自分の夢を恥ずかしいなんて思ったりしない!だから胸を張って部活辞めてやる!」
ヒカリ「本当になに、」
ニコ「青春っぽいね!」
ヒカリ「変なヤツら」
ニコ「あはは」
ヒカリ「ニコ?」
ニコも客席側へ
ニコ「(客席に向かって)私はもう最初から出来ないなんて諦めたりしないから!」
リョウ「ふっ、はははは!」
ダイスケ「俺ら何してんの」
リョウ「バカっぽいわー」
ニコ「ほら、ヒカリちゃんも」
ヒカリ「えー普通にやなんだけど、雨降ってるし」
ニコ「いいじゃん」
ヒカリ「(客席に向かって)あー、えっと、…普通にあんたらに出会えて良かったって思うよー!!」
ヒカリ「はい。満足かよ、もう」
リョウ「(客席に向かって)デレが激しいー」
ダイスケ「(客席に向かって)キャラブレすぎー」
ニコ「(客席に向かって)私もだよー」
ヒカリ「言うことバラバラ過ぎただろ」
ダイスケ「(客席に向かって)リョウ!!!」
リョウ「ん」
ダイスケ「…(客席に)俺もわりとじゃなくて結構お前のこと好きだぞー」
リョウ「…え!?、えっと、(客席に)と、トキメキー!!」
ダイスケ「なんだそれ」
リョウ「俺も分かんない」
ヒカリ「てか絶対誰か聞いてた」
ニコ「雨だし、大丈夫だよ」
ヒカリ「そんなに降ってないよ、だって」
ダイスケ「これから降り出すらしいよな」
リョウ「やば、早く帰るか」
ダイスケ「あ、それと俺大会までは辞めないからよろしく」
リョウ「マジかよ、じゃ役者やれよ?」
ダイスケ「分かった」