Deal×Love

涙はずっと止まってくれない。

背中を丸めて泣く私。

地面に私の涙がどんどんシミを作っていく。


「ふぇ、っく、ひっく、ひっ」


情けない嗚咽。

恋だと気付いた瞬間失恋だなんて、神様は私がどれだけ王子様に憧れていたか知ってるくせに酷すぎる……。

アリサ、凄いな……。

好きだと気付いた相手が自分じゃない人を見てても、好きだと伝えられるなんて……




「椿」


そこにテノールの声。
私は地面を見ながら身体を一驚させる。

声は似てるけれど、彼じゃない……