あの日から無理矢理如月くんと毎日同じベッドで寝ている


初めのうちは1人で寝たい!って思ったけど、何だかもういいやって思っちゃって結局そのまま2ヶ月が過ぎて夏休みに突入した


あれ以来生徒会の人とも仲良くなって(根元先輩は少し怖い)お昼ご飯を一緒に食べたりしていた


「やったね!!如月くん!今日から夏休みだよー!」


ぴょんぴょんとはしゃぎ回る私を見て如月くんが少し笑いながら


「やっぱりウサギみてぇ」


と言ってきた


「うさぎじゃないもん(●´^`●)」


「だからそんな顔したって可愛いだけだって」


少し変わったことがある。それは私によく可愛い可愛いと言うようになったこと。別に嫌じゃないし、少し恥ずかしいけどもう慣れてしまうほどに言われ続けた


最近なんて、男友達は寝る前にほっぺにキスするのが挨拶だって教えて貰って、毎晩していたし


男友達って大変なんだなぁと思ってるの


「千代ー」


寮に帰ろうとしていると、廊下の反対側から声がした


「根元先輩……!」


「あのねー、夏休みね海行こー!」


「海!!行きたいですー!」


「やったー!じゃあ明日海いこーねー、部屋まで迎えにいくからー」


そう言って颯爽とどこかへ行ってしまった


「明日暇だしよかったー!ね?如月くんも楽しみだね!」


私が喜んでいると


「馬鹿、どんな服装で海はいるんだよ……」


「あ……」


海というワードに頭が取られていてその事を全く考えていなかった


「とりあえず俺から真に断っとくから」


「海………行きたかった…」


「我慢しろ、俺と2人なら好きな水着来て入れるけどな?」


ニヤリと意地悪な顔をする如月くんに文句も言えなかった